ノンレム睡眠とレム睡眠

ここでは、ノンレム睡眠とレム睡眠について、詳しく説明していきます。

 

眠りには、「浅い睡眠」と「深い睡眠」があります。
浅い睡眠を「レム睡眠」と呼び、レム睡眠時には「体の休息」を行っており、全睡眠時間の約25%前後になると言われています。

深い睡眠を「ノンレム睡眠」と呼び、ノンレム睡眠時には「脳の休息」を行っています。
それぞれ、以下の様な特徴があります。

 

レム睡眠:体の休息 ノンレム睡眠:脳の休息
・浅い睡眠

・夢を見る

・眼球が動く

・呼吸な脈拍が不定期

・記憶の再構築や固定化

・深い睡眠

・夢はほぼ見ない

・体温が低下する

・免疫機能が増加する

・成長ホルモンが分泌される

 

レム睡眠時には、体は休息モードになり、脳は運動指令を遮断して筋肉の緊張を解除することで、体に十分な休息を与えます。

但し、脳自体は休んでいるわけではなく、日中に体験したいろいろな情報を一時的な記憶が格納されているところから呼び出して、定着させようと働いています。

交感神経も緊張して、脳に血液を送り込んでいます。
なので、様々な体験をした日には、レム睡眠は比較的長くなると言われています。
 
ノンレム睡眠時には、脳の休息モードになりますが、人の場合には脳機能の大脳皮質が発達しているため、この大脳皮質を十分に休ませてエネルギーを回復させていいます。

また、ノンレム睡眠は4段階に分かれおり、1~2段階は浅い眠り、3~4段階は、いわゆる熟睡と呼ばれる深い眠りです。
通常では、寝入ってすぐに深い眠りに入ります。

興味深いことに、爬虫類や両生類など、大脳が発達していない下等動物の眠りには基本的にノンレム睡眠がなく、あっても人のように4段階までは分類されていません。

この点から、ノンレム睡眠が進化の過程で、脳を休めるために作られたシステムであることが分かります。
人間の睡眠は、性質の異なる2種類の睡眠があることが分かって頂けたと思います。
また睡眠のメカニズムとして興味深いのは、この二つの睡眠時間の配分が人それぞれによって、変化するという事です。

人間全てに共通する最適な睡眠時間は決まっていませんが、睡眠時間の短い人は、レム睡眠を削ってノンレム睡眠を確保し、脳を休息させています。

レム睡眠を削ってまで確保しなければならないノンレム睡眠には、それだけ重要な役割があると考えられます。

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