腸内環境を改善する事が、アトピーの症状を改善に導く理由

■痒みと腸内環境が密接に関係している理由

腸内環境を改善することは、免疫機能を向上させ、アトピー症状の軽減につながってきます。
それでは、なぜ腸内環境を改善することが、順を追って説明していきたいと思います。

腸の壁面には「絨毛(じゅうもう)」と呼ばれる突起が無数にあり、ここから基本的に栄養を吸収します。

この絨毛には栄養素を吸収するための穴があり、胃や腸で細かく分解された栄養が、その穴を通過して体内に入ってきます。

例えば、肉などからとったタンパク質はそのままの状態では体内に吸収されず、アミノ酸まで分解されて、それから吸収されます。
それはタンパク質の大きさが、絨毛にある穴の大きさより大きいので、そのままでは吸収出来ないからです。

ここからが非常に大事なのですが、一旦アミノ酸の大きさまで、しっかり分解されていれば、アレルギーは起こらなく、皮膚が痒くなるということもありません。

では、なぜ皮膚が痒くなる場合があるのでしょうか?

それは、腸の機能が低下してしまって、先ほど説明した絨毛の穴が緩んで大きくなってしまっているからです。
 
穴が大きいと、アミノ酸まで分解されていない「タンパク質の状態」のものまで、体内に入ってしまいます。

身体は、それを「異物」と判断し、攻撃の対象にし、それが引き金となって、痒みが発生します。

なので、この緩んでしまった穴を正常な状態に戻すことが、アレルギーを発生させない為に必要です。
それでは、なぜ穴が緩んでしまったと言いますと、

「絨毛(じゅうもう)の穴が緩んでしまった原因」
①腸内細菌の不足
②腸の過労
が挙げられます。

 

①腸内細菌の不足

腸の中には、乳酸菌や、ビフィズス菌、大腸菌など、様々な菌がいます。
腸内細菌は、「100兆個」いると言われ、人体の細胞の60兆個よりも多いのです。

腸内細菌の働きは最近になっていろいろ分かってきており、ただ単に影響を吸収するだけでなく、免疫機能を活性化したり、ビタミンを作ったり、脳にドーパミンやセロトニンというホルモン物質を送ったりと、その仕事は多岐に渡ります。

また消化酵素をつくって、消化のサポートもします。
思っている以上に、腸は多岐に渡って色々な仕事をしています。
②腸の過労

腸は胃から入ってきた食べ物を消化・吸収しますが、この消化・吸収というのは、非常にしんどい作業になります。食事でとった栄養の約40%が消化・吸収に使われていると言われるほどで、かなり負荷の高い仕事になります。

この負荷を高い仕事をやり続けること、つまり食べ物が休みなく、送り込まれてくると、その分胃や腸は、その負荷の高い仕事をやり続けなくなり、次第に疲れてきます。

疲れてくると、絨毛にある穴は段々と緩んで大きくなってしまいます。

この絨毛が緩んで大きくなってしまっている状態で、アミノ酸まで消化されなかったタンパク質が入ってくると、それを身体が異物と判断するため、アレルギーが発生する流れになります。
 
この腸の絨毛が緩んでしまって、アレルギーなどが発生しやすくなってしまった状態の腸の事を、リーキーガット症候群と言います。
 

※図は、生源 健康コラムより引用抜粋。
 
 
しかし、腸内環境を改善して、腸内の絨毛の穴が引き締まった状態であれば、アレルギーは発生しにくくなります。

こちらは、中部経済新聞に掲載されたものですが、堀医師もアトピーを改善していくには、まず腸から変えていく必要があると指摘しています。

それ以外にも、NHKで「腸内フローラ」の特集が組まれ放映されるなど、腸の役割や機能について、注目が集まってきています。

【概要】

近年、腸の中に最近の生態系である「腸内フローラ」が注目されています。

腸内細菌というと、「善玉菌」や「悪玉菌」を思い浮かべる方も多いと思いますが、腸の中には数百種類以上、100兆匹以上もの細菌が住んでおり、その細菌の作用により、私達の健康や美容に様々な影響を及ぼしていることが、近年の研究により分かってきました。

 

その作用は多岐に渡り、糖尿病やがん等の病気から、お肌のシワや肥満まで、私達の体や健康に様々な影響を及ぼしています。

 

その他には、脳の疾患や近年増加傾向にある「アレルギー」などにも影響があると考えられ、腸内フローラの全貌を解明すれば、医療に大きな改革をもたらすのではないかと期待が高まってきており、欧米では国家的なプロジェクトも立ち上がってきている。

 

今回は、腸内フローラの秘密に迫り、今後私達の健康にどんなインパクトを与えることが考えられるのか、探求する。

 

■腸内環境の改善の仕方とは

それでは、具体的な腸内環境の改善に仕方について、ご紹介していきます。
上記でも説明していますが、腸内細菌の不足や、食べすぎなどによる腸の過労は、腸内環境を悪化させます。
 
[オリゴ糖や乳酸菌、発酵食品などで腸内環境を整える]
腸内細菌の不足による腸内環境に悪化には、その不足を補う形でのアプローチがとても有効です。

納豆梅干などの発酵食品は、腸内環境を整えるのに、とても有効ですし、オリゴ糖や乳酸菌をとるのも、効果があります。

ここでは、私が試してみて、効果のあった「オリゴ糖」をご紹介したいと思います。

 

オリゴ糖で腸内環境を改善!

オリゴ糖は、善玉菌のエサになります。
オリゴ糖を接取すると、腸内の善玉菌の数が増えて、悪玉菌の数が相対的に減っていきます
善玉菌が増えることによって、体の調子を整える下地が出来上がってきます
それでは具体的に、どの様な良い作用があるのか、下記にご紹介していきたいと思います。

 

①腸内でのビタミン活性が向上します。
腸内で善玉菌は、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンKなどを作る役割をしていますが、善玉菌が増えることによって、ビタミン活性が向上してくるので、元気が出やすくなってきます。

 

②免疫システムが正常に機能します。
免疫物質の約80%は、腸内で作られると言われています。
そして善玉菌は、体の免疫システムを刺激して、免疫力を向上させる役割があります。
善玉菌の数が多く、しっかりと活性していると、傷の治りが早くなったり、風邪が引きにくくなったります。

 

③排便を促し、便秘を解消します。
善玉菌は乳酸や酢酸を作ること出来て、腸内を酸性に保ってくれます。
これらの酸が排便を促すことによって、便秘が解消します。

 

もし、腸内環境が整っていないかも?と、この記事を読んで思った方は、一度オリゴ糖を摂取してみては、如何でしょうか。

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