睡眠外来での治療について

■睡眠外来での治療について

ここでは、以前私が睡眠外来に通院していた時にどんな治療をしていたのかについて、詳しく説明していきます。

 

■睡眠外来ではどんな治療をするのか?

脱ステロイド直後は、睡眠のリズムがかなり悪く、本当に昼夜逆転の日々を送っていました。
猛烈な痒みに襲われ、朝まで眠れない毎日で、明け方に疲れて少し寝るといった状態でした。

 

なので、朝の起床は状態が一番悪いときでは、昼に起きるという状態の時がありました。
とてもこんな状態では、社会復帰は出来ないと思い、ある有名な睡眠外来を受診しました。

そこでは、「行動計」という「自分自身」の行動量を計測出来る装置を用いて、自身がどの程度、寝れているのか、客観的に計測します

 

具体的には、24時間その装置を体に装着して、体の動きをその装置が計測することで、活動期(起きている時間)と休息期(眠っている時間)の両方のデータを蓄積することで、睡眠に質を評価するというものです。

寝るまでの時間」や「睡眠中に起きた回数」なども、分かります。
下記の画像は、睡眠が悪かった当時の私の睡眠データになります。

 

最初に自分がこの装置を使って、自分の睡眠の質を計測した時には、あまりにも睡眠がとれていなくて、睡眠外来の主治医から、こんなに睡眠がとれていない人は、初めて見たよと言われたのを、良く覚えています。

自分自身でも、その時の睡眠の質は最悪で、かなり状況が悪いという事を自覚していたのですが、医者から改めて言われて、かなり落ち込みました。
帰りに半分泣きながら、自宅に電話したことを覚えています。

そんな状況の中で、まずは睡眠のリズムを整えるために、「光治療照明器具」という装置を用いて、治療を開始しました。

睡眠関係の本を読むと必ず書かれていますが、「朝起きたら、朝日を浴びて体内時計をリセットする」ということが書かれています。

人間は、目の網膜に光刺激を与えることによって、体内時計がリセットされますので、この治療を行うことで、狂ってしまった睡眠サイクルを整えていくことが出来ます。

朝起きたら、一番にこの「光治療照明器具」の前に座って、約30分ほど、強い光を浴びるのですが、主治医からは、1日浴びたら30分起床する時間を早くすることが出来るとの説明がありました。

ですので、当初は昼間の12時に起床していたのが、光治療を行った翌日は、起床時間が11時半になり、その翌日は11時になりと、段々起床時間を早めていくことが出来ました。

早めていくことは出来たものの、順調に30分早まらない日もあったので、最終的に朝の7時に起床出来るようになったのは、光治療を開始してから、【約1ヶ月位】が経過した頃でした。

 

この経験を通じて感じたのは、体内時計を元に戻すには、「光治療は有効である」という事と、アトピーの症状が強く出ていて、外に出て太陽の光を浴びるのが難しい場合は、こういう装置を使って、自分の部屋にて治療を出来るというのは、非常に便利であるという事です。

 

近くに睡眠外来がない場合は、最近は自宅で使用できる「光治療照明器具」が売っていますので、それを使ってみるのもありかと思います。

 

もしくは、起床したらすぐにベットから出て、意図的に太陽に光を浴びるという習慣を取り入れていけば、少しづつ睡眠のサイクルが元に戻っていくかと思います。

 

一番悪いのは、ダラダラと布団の中で、過ごしてしまう事です。

その状態を改善しなければ、いつまで経っても、睡眠リズムを巻き戻すことは出来ませんので、不眠対策は出来ないでしょう。

 

最初は痒みで眠れなくて、なかなか布団の中から抜け出せない気持ちは分かりますが、日々の習慣を変える事をしなければ、自分を変えていくことは出来ませんので、最初は大変だと思いますが、少しづつ努力をしていって欲しいと思います。

 

身体は正直なので、行った事に対しては、徐々に反応してくれるはずです。

起床したら、すぐに太陽の光を浴びる習慣を取り入れていって欲しいと思います。

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