体内時計の役割について

ここでは、人間に備わっている体内時計の役割について、詳しく説明していきます。

体内時計の役割って何?

人間の体には、生体リズムを調節する「体内時計」が備わっています。
「体内時計」の仕組みがあることにより、日中は心と体が活動状態になり、夜間は心と体が休息モードになります。
体内時計の働きで、人は夜になると自然な眠りに誘われます。

私達は地球の自転周期に合わせて1日24時間で暮らしていますが、人間が固有に持っている体内時計はもう少し長くて、約25時間の周期と考えられています。

つまり体内リズムに従っていると、毎日1時間のずれが生じ、放っておくと睡眠時間はどんどん後ろにずれていきます。
人は生理的に「夜更かし、朝寝坊」になりがちなのです。

このずれを調整しているのが、光や学校に通うなどといった社会的因子、食事、運動、温度や湿度などによる環境的因子よる「体内時計」のリセット効果になるのです。

なかでも光による刺激は、体内時計のずれを調整するのに大きな役割を果たしており、毎朝、太陽の光を浴びることによって1時間のずれが調整され、毎日同じ時間に眠くなり、同じ時間に起きられるわけです。

また太陽の光を浴びることによって、自律神経、血圧、ホルモン分泌などが整い、交感神経の活動が活発化して体温が上昇します。同時に睡眠ホルモンのメラトニンも消失していきます。

身体が朝であることを認識して、体内時計がリセットできる光は、2500ルクス以上になります。

体内時計をしっかりリセットするために、起きたらまず窓を開けて、その場で伸びをしたり、散歩に出掛けるなどして、身体にしっかり朝日を浴びましょう。

また体内時計は大変繊細であり、様々な条件や刺激によって、ずれを生じたり、また微妙なずれ修正したりします。
食事や運動、疲労、精神的ストレスも体内時計を刺激する要因となります。

体内時計は、体どの臓器にもあると言われ、脳の体内時計の指令によって、様々な生体リズムを刻んでいます。それぞれの臓器にあった方が、臓器自信がいろいろな環境変化に対応出来やすくなるからです。

この体内時計は、「メラトニン」というホルモンが調節しています。
「メラトニン」については、「メラトニンとセロトニン」の関係を参照下さい。

体内時計が乱れると、「睡眠と覚醒のリズム」の乱れにつながり、不眠症を発症する要因になります。

この体内時計を整えるポイントとしては、
1、起きる時刻を一定にする
2、朝日をしっかり浴びる
3、昼間は出来るだけ、運動する習慣を設ける
4、セロトニンの材料となる食材を食事から出来るだけ取るようにする
5、お茶やコーヒーは、就寝の4時間前までにする
6、夜はなるべく光を浴びない

などが挙げられます。

 

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